プライベートスペースとしての庭

お住まいになられて一年目。ご新居のお庭のリフォームをさせていただきました。


BEFORE CONSTRUCTION

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茶色いレンガにオリーブグリーンの扉がとても素敵な印象のお家です。建物はセンス良く考えられていて全体的に悪くないけれど、どことなく収まりが悪くて落ち着きません。

抱えている問題は庭がオープンすぎる事です。具体的にはT字路の角地で壁を作っていないため敷地内を横切る人が時々おられるそうです。また、植えられた常緑樹だけでは目隠しとして不十分なため、外からの目線が気になってリラックスして過ごせないとの事でした。

  • 1) 庭に出て家族でリラックスして過ごせない。
  • 2) リビングから通行人と目が合ってしまう。
  • 3) 庭を横切る人がいる。

という3つの問題がここの住まいの具体的な問題点です。

私の第1印象では、樹木が3本一直線に並んで植えられている事が不自然さの原因だと感じました。素敵な樹木をえらんでいるのにそれぞれの樹木の良さが引き立たず、とてももったいない状態です。


DESIGN SKETCH

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TRANCE PLANTING

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そこで、まずは樹木の配置を整えました。

中途半端な位置に植えられたオリーブをポスト横へ移動、大きく育った時にアプローチに木陰を作ってくれます。玄関横には季節感を感じれるジューンベリーを植えました。4月に白い花が咲いた後、6月に赤い食用の実がなります。秋には紅葉し、冬は落葉します。それから向かって右端にあったヤマボウシをカーポート寄りに移植して、庭に立体感を持たせました。


WOOD FENCE

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樹木の場所が定まった後、プライベート感を出すためにウッドフェンスを施工してもらいました。ミモザやトネリコの常緑樹が上で茂るのでフェンスの高さは160cmに抑え、圧迫感が出ないようにしています。最後にフェンス沿いに植物を植え込み仕上げます。


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お子さまは男の子が2人の4人家族。休日は目線を気にせず庭でお昼ご飯を食べたり、本を読んだり・・・家族でくつろげる空間になってくれますように。

共働きのご夫婦なので、なるべくメンテナンスが楽なように常緑性の植物を多く選び植栽しました。常緑性の植物はメンテナンスが楽ですが、1年を通して変化が少ないのが弱点です。今後、季節を感じれるように宿根草やハーブを少し追加して家族で心地よく過ごせる庭へと完成させる予定です。