「街路樹サミット in 大阪」に参加して

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昨日、茨木で開催された「第二回 街路樹サミットin大阪」に参加してきました。

短く切り詰められる可哀想な街路樹について、同じように問題を感じている造園業の方が多く来場されていたので、これまでどうにかしたいと願っていた街路樹と景観の問題は少しづつでも解決してゆけるだろうという望みが持てました。
思っていても行政が相手では実行できなかったり、諦めてしまうことも多いので、10年活動し続けている福岡さん(秋田県・福岡造園)の功績はとても素晴らしいと思います。地道に働きかけ続けたら、市民が動き行政も動き、街路樹を美しく再生することが可能なのだと解りました。

また、造園業界は師弟関係がしっかりとしてるので、師匠や親方の言葉は絶対的なところがあるのでしょうか。「教えられたことを破れない」職人さんが多くいるのではないかと感じます。真面目さゆえに、教えてもらった「決まりや方法」に疑いを持たないまま、仕事を熱心にこなしてしまうのだと思います。

私自身は、花を活けるところから始まって、現在庭つくりの仕事をしているので、剪定の方法を植木職人の方から教わっていません。周りとの調和を考えて枝を払い、不要に混み合っている枝を取り除いてゆけば、自然に樹木の形は美しく整います。目の前の植物が今どういう状況なのかを考えたら、「剪定が必要なのかorそうでないのか」は自然に答えがでるはずです。
もし、一般の方に「目の前の木を剪定してみてください」とお願いしたら、青々と葉を茂らせる樹を短く切り詰める人はきっといませんよね。

職人さんの意識改革に合わせて、街造りの段階から建築分野との連携ができてゆけば、街の中で建物と樹木の距離感の問題が軽減されたり、四季彩豊かな公園を作ることが可能なはずだと考えます。今後は造園業界だけではなく、建築業界の方たちと話し合う機会が実現できてゆければ良いのではと願います。