立春

立春。春への第一歩。
この日を過ぎて凍り付くような寒さが少しなくなり、夕刻に春の匂いが潜んでいるのを感じることが多くなる頃。春の匂いは少し湿っていて、それはきっと真冬の間呼吸する事を控えていた土たちが、少しずつ水分をはき出しているから。

空気中にはき出されたその水分を吸い込んだ植物たちは確実に春を感じとり、木瓜や桜たちはグレーの色をした木肌から赤みを含んだ木肌へと変わり始めます。

これは落葉樹が目を覚ましている証拠。視覚で植物の変化を見つけると「ああ。春だ!」と冬のトンネルの終わりが確認できますね。寒いのが苦手な私にとって、とても嬉しくこころが弾む一日となります。